<博友社>

『土壌と界面電気現象
 ―基礎から土壌汚染対策まで―』

日本土壌肥料学会編

ISBN978-4-8268-0225-3
発行:2017年3月
サイズ:B6判 224頁
定価:本体3,520円+税

 

<目次より>
Ⅰ.土壌における界面電気現象と農業・環境
Ⅱ.拡散電気二重層とDLVO理論の基礎
Ⅲ.界面動電現象とその利用
Ⅳ.表面電荷の測定とモデル
Ⅴ.柔らかい粒子の電気泳動と静電相互作用
Ⅵ.微生物の付着とバイオフィルム形成
Ⅶ.エレクトロカイネティック法を用いた汚染土壌修復技術
Ⅷ.放射性セシウムの粘土粒子への固定と現地除染法

 

土壌は多量の電荷を持っており、多い場合は1m³あたり1億クーロンに達する。これは、1kWhの電気ストーブを120日間利用する量に相当する。この特性は、土壌に様々な現象を引き起こし、農業や環境問題にも影響する。近年、細胞、微生物、腐植物質などの柔らかい粒子の理論が発展し、界面電気現象の理解が進展した。本書では、それらの現象を紹介するとともに、その基礎となる理論と測定法を紹介する。また、重金属や放射性物質で汚染された土壌を修復する際には、界面電気現象の知識が利用される。土水環境の浄化・保全を図る上で重要となる界面電気現象と具体的技術対策例も示す。

 

 

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